5-2 ステロイドをやめるとなぜリバウンドは起きるのか?リバウンドから脱出する方法
薬をやめることで無理やり押さえ込んでいた乾癬が一気に現れる・・・なんとなく理屈としてはわかりますが、ここではもう一歩踏み込んでリバウンドのメカニズムを理解してみましょう。
リバウンドの始まりは脳の勘違いから
副腎皮質ホルモンとステロイドの合成ホルモンは構造が非常に似通っているために脳ではその違いが判別できません。なのでステロイドを使用すると脳は体内に副腎皮質ホルモンが十分に分泌されていると勘違いし、副腎に活動を抑える命令を出します。この状態が長期間続くと副腎の働きが徐々に悪くなり最終的には副腎不全の状態になります。
このタイミングでステロイドの使用を中止すると、脳は副腎へ副腎皮質ホルモンの分泌を命令するのですが、不全となった副腎からはすぐにはホルモンが分泌されないためそれまで合成ホルモンで抑え込んでいた酸化コレステロールによる炎症が一気に悪化するというわけです。
ステロイドと酸化コレステロールの関係がわからない方はこちらをご覧下さい
ステロイドによるリバウンドから脱出する方法は・・・
酸化コレステロールも乾癬患者にとっては毒素の1種です。なのでこれをなるべく取り込まない、また体内に蓄積された酸化コレステロールを排出(解毒)することを考えます。
具体的には次の3つが必要です。
1.ステロイドの使用量を抑え、酸化コレステロールが体内で生成されないようにする
2.腸の健康を取り戻し、酸化コレステロールの解毒能力をアップさせる
3.副腎の機能を回復し副腎皮質ホルモンの分泌を促す
結局、やるべきことは乾癬克服とほぼ同じなんです これをふまえて、次のページ»5-3 もし僕がステロイド皮膚症の状態で乾癬克服に挑戦するとしたらこうする! をご覧下さい。
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