乾癬の痒みの正体

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乾癬をはじめとする中枢系の痒みは皮膚が悪いわけではない


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乾癬の痒みは中枢系の痒み。痒みには2種類のタイプがある

痒みは末梢性と中枢性の2種類のタイプに分けることができます。
痒い場所が自分で特定できる場合は末梢性となります。
背中のココが痒いから掻いて!と言う場合は末梢性に該当します。

 

末梢性の痒みは、皮膚が何らかの刺激を受けることにより肥満細胞と呼ばれる細胞に、IgE抗体、サイトカイン、神経ペプチドなどの物質が作用することで痒みの原因物質と言われるヒスタミンが分泌され知覚神経に作用することで、痒みとして脳に伝わります。

 

中枢性の痒みとは何となく体がムズムズするんだけど、どこが痒いのか分からない…と言うケースが挙げられます。
何となく痒いけれど、痒いと思っている部位には炎症や発疹は見当たらず、皮膚症状としては生じていないのが特徴となります。

 

乾癬、アトピー性皮膚炎、糖尿病、腎臓病、血液透析などの病気を患っている人に見られる痒みとされています。
末梢性であれば痒みの部位が特定できているので、対処も容易にできるのですが、中枢性になると部位を特定できないので対処が難しくなる傾向にあります。

 

このように一言で痒みといっても、2種類に分けられるのです。
一般的に虫刺されや発疹などによる痒みというのは前者の末梢性になりますから、医師の診断を受ける場合は症状として出ている旨を伝えましょう。
逆に痒い部位が特定できないけど痒いと言う場合も、医師に伝えなければなりません。
末梢性、中枢性では治療の仕方が全く異なることも知っておきましょう。

 

乾癬をはじめとする中枢系の痒みは皮膚が悪いわけではない

皮膚の異変は内臓疾患を知らせるサインと言ってもいいでしょう。
皮膚の異変には様々な種類があります、発疹、班、丘疹、水疱、膿疱などがあります。
これらは内臓とは違い自分の目で見てわかるので、体の中で起こっている問題を早期に見つけるキッカケとなることがあります。

 

昔から皮膚は内臓の写し鏡とまで言われているほど、皮膚に起こった問題は内臓由来の問題であることが多い証拠なのです。
以下に内臓と皮膚の関連を例あげますので、参考にしてください。

 

尋常性乾癬

このブログで何度もお話したように、乾癬は皮膚病ではありません。
乾癬は腸(主に小腸)の不調からくる、解毒メカニズムの崩壊と免疫細胞の暴走が原因です。
乾癬は皮膚病ではないのですから皮膚に薬を塗っても良くなるわけがありません。

 

薬によって痒みを抑え、皮膚の見た目を良くし、生活の質を向上させることにその活用意義があることは僕も認めます。
がしかし、それすら数年(早ければ数ヶ月)でその効果はなくなると考えておくべきです。
薬が効果を発揮している間に体の内側を改善する努力をしなければあなたは一生乾癬のままでしょう。

 

皮膚は”体の表面”なのでしょうか?⇒答えは”NO”です。
皮膚は”体の内側の一番外側の部分”と理解すべきです。
つまり、皮膚の見た目を良くしたいのなら、体の内側から変えていくべきなのです。

 

糖尿病

高血糖な状態が続くと、顔が赤みを帯びたり痒みを伴うことがあります。
また、免疫機能が低下することによって普段であれば掛からないような感染性の皮膚疾患にかかりやすくなります。
足でいえば水虫などがその代表ですが、皮膚疾患が悪化しても感覚神経が異常をきたすことによって皮下組織まで到達し壊死を起こしてしまうこともあります。

 

腎機能障害

腎機能が低下もしくは不全状態になると、血液中に不純物が溢れ返ってしまい、それらが皮膚細胞を刺激することで発疹や痒みとなって現れます。
血液透析治療を行っている人が全身に痒みを訴えることが多いのはこのためです。

 

胃腸障害

胃の機能が低下すると、唇周辺が荒れてしまったり発疹が出たりします。
また腸が機能低下すると正しく栄養を吸収できなくなったり、腸内で発生した有毒な成分やガスを取り込んでしまい、皮膚表面に吹き出物のような形で現れてくることがあります。
ひどいものは乾癬に移行します。

 

貧血

鉄分が不足することで、爪の変形を伴うことがあります。
反り返ったりスプーンのようになっている場合は、貧血を疑い血液検査を行った方がいいでしょう。

 

このサイトは元乾癬患者の実体験をもとに皮膚科専門医の監修の下、記事をチェックしています。

中村皮膚科 中村医師
この記事の監修:中村皮膚科 中村医師

 

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